面接官が押さえておきたい質問セレクション!見極め判断基準もご紹介!
2022-11-02
大後 ひろ子
C-OLING代表 ブランディングコンサルタント
採用その他
採用面接の面接官になったら
面接官をすることになったがどんな質問をすれば良いのだろう…」
「この質問で応募者の見極めができているのか心配だ」
「どんな答えが引き出せればいいのだろう?」
面接官になった方は、面接時の質問についてさまざまな準備をされていることでしょう。
しかし、初めて面接官になった方はもちろんのこと、面接官の経験がある方も、面接で応募者を適切に見極めているか、面接の質問内容が的外れでないかなど、いろいろと悩んでいらっしゃると聞きます。
そこでこちらのページでは、面接時に使える質問や、その回答に対する判断ポイントなどについて、詳しくご紹介しましょう。
面接官が押さえたい面接質問集
アイスブレイクで使いたい質問
面接で応募者が緊張している状態では、質問をしても本音を引き出すことはできません。
そこで面接のスタート時には「アイスブレイク」として使える質問をみてみましょう。
- 今日は暑い(寒い)ですね。部屋の温度は大丈夫ですか?
- 今日はここまでどのように来られましたか?
- 来社される際、わかりにくくなかったですか?(迷いませんでしたか?)
- 会社説明会(筆記試験)はいかがでしたか?
以上のような合否に関係のない、誰にでも答えられる質問が、面接スタート時にはおすすめです。
ただし、プライベートな質問やハラスメントと受け取られかねない質問はしないように気を付けましょう。
志望動機・志望度を確認したいときに使いたい質問
志望動機に関する質問は、応募者の志望度や仕事観について知るためにも必須の質問です。
- 当社を志望した理由を教えてください。
- 当社についてどのようなイメージをお持ちですか?
- あなたが会社を選ぶうえで重視していることはなんですか?
- 当社に入社したら、どのようなことを実現したいと考えていますか?
- 他企業へは応募していますか?その企業の選考状況はいかがですか?
自社への志望度が高いほど、自社のことを理解し、企業風土や事業内容などについても調べていることでしょう。
志望動機について質問する際は、
- 自社で働くことへのイメージ
- 自社への期待、将来的なキャリアプラン
- 他企業の状況
などを確認する中で、応募者の考えやイメージと実際の環境・状況にギャップやミスマッチがないかを見ていきましょう。
また、仕事観は、どのような働き方をイメージしているか、自身の将来像はどのようなものか、から読み取ることができます。
応募者の性格を知るために使いたい質問
応募者の見極めには、「性格」や「人間性」も知りたいところでしょう。
応募者の性格や人間性は履歴書や職務経歴書といった応募書類では見極めにくいため、面接で判断することが重要です。
しかし、性格や人間性といった部分を知るための質問は難しく、注意が必要です。
以下の質問例を参考にし、セクハラ、モラハラととらえられないよう、注意しながら質問しましょう。
- あなたは周囲の人からどのような人だといわれていますか?
- 挫折した経験はありますか?その出来事について何を学びましたか?
- あなたの強みは何ですか?それは仕事上、どのようなときに活かせますか?
- あなたの短所、改善すべき課題について教えてください。また、それを克服する為にどうしていますか?
- 集団におけるあなたの役割はどのようなものですか?
- ご自身の成長を感じた瞬間はどのようなときですか?
上記のような質問から、
- 自分について客観的に判断できているか
- 性格的に自社の社風や既存社員と合いそうか
- 自社に入社後も成長できる人間か
などが判断できるでしょう。
応募者の性格や人間性は働き方にもあらわれます。
これらを見極め、適切に判断することで、入社後の配属や社員教育などにも活かすことができるでしょう。
応募者のストレス耐性などを知るために使いたい質問
入社後、予期せぬ困難やトラブル、壁に当たった際のストレス耐性などを見抜くためにも、面接時に質問する企業が増えている質問です。
トラブルにうまく対処できない人材や、対応できずに辞めてしまう人材を見極めるうえでも重要でしょう。
- トラブルが起きたとき、それをどのように解決しましたか?
- ストレスを感じるのは主にどのようなときですか?
- あなたのストレス解消法を教えてください。
- 困難にぶつかったとき、あなたはどのように対処していますか?
- あなたは悩みを抱えても、立ち直ることが早い方だと思いますか?
ストレス耐性を見極めるためには、ネガティブに感じられる質問やエピソードを尋ねることになりがちです。
ここで応募者の本音を引き出すためには、応募者の話に対して共感しながら聞くことです。
そのうえで、
- ストレスに対しての向き合い方を持っているか
- 困難下においてもセルフマネジメントができているか
- 一人で抱え込むタイプか、周りと協力するタイプか
などを見極めていきましょう。
応募者は面接の場ではポジティブに、前向きな回答をするものです。
本音を聞くためにも、ネガティブな話も話しやすい環境を用意しましょう。
応募者のコミュニケーションスキルを確認するための質問
仕事を円滑に行ううえで、コミュニケーション能力は重要です。
応募者の簡単な経歴や紹介はもちろんのこと、エピソードなどを聞くことから深掘りし、確認していきましょう。
- 自己紹介をお願いします
- あなたが興味を持っていることはなんですか?
- 学生時代(前職時)、あなたが一番力を入れたことはなんですか?
- あなたの成功体験を教えてください。
どの質問も正解・不正解はありません。
どれも漠然とした質問にはなりますが、応募者の回答範囲が広いため、
- 面接官にわかりやすく伝えることができるか
- 筋道を立てた話し方ができているか
- 聞かれたことに対して明確に答えられているか
などの、応募者のコミュニケーションスキルをチェックすることができます。
本音を引き出す質問の準備を
面接で応募者を見極め、入社後のミスマッチを防ぐことは面接官の重要な役目です。
そのため、面接官のスキル向上も大きな課題となりました。
応募者から聞きたいことを引き出せるよう、質問の意図、目的を明確にし、質問の内容を自社流にアレンジし、面接で活用してみてはいかがでしょうか。
そして、自社にマッチした優秀な人材の獲得につなげましょう。