ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリット、おすすめツール紹介!
2022-10-19
大後 ひろ子
C-OLING代表 ブランディングコンサルタント
採用その他
ダイレクトリクルーティングとは
「ダイレクトリクルーティング」は、企業が自ら求める人材を探し出し、アプローチを行う新しい「攻め」の採用手法のことです。
主にSNSや人材バンクなどを利用して、企業が求める人材を発掘し、企業側からコンタクトを取ります。
ダイレクトリクルーティングの導入を考えている人事担当の方、導入したもののまだその利点を活かしきれていない方は、ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリット、おすすめのツールを参考になさってはいかがでしょうか。
ダイレクトリクルーティングが注目されたわけ
ダイレクトリクルーティングが日本でも注目された理由として、以下の2点が挙げられます。
いち早い人材の確保
昨今の売り手市場の加速によって、日本では優秀な人材、即戦力となる人材を確保することが難しい状況になっています。
そのような中で従来の「受け身」「待ち」の採用手法では他社に対抗できないため、ターゲットとなる人材を企業が自ら絞り込み、候補者にいち早く、ダイレクトにアプローチできる「ダイレクトリクルーティング」が注目を集めるようになったのです。
ITツールの発達
ダイレクトリクルーティングが日本でも普及した要因の一つが、ITツールの発達です。
多くの人がSNSを活用できるようになったため、企業側が候補者へダイレクトにアプローチすることが可能になったのです。
特にSNSは若い世代を中心に広がっていることから、ダイレクトリクルーティングは今後も普及が進んでいくことでしょう。
ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリット
メリットとは
ダイレクトリクルーティングが企業にもたらすメリットをピックアップしてご紹介します。
潜在層へのアプローチができる
転職に興味はあるものの、実際には積極的に動いていない、良いところがあれば動くつもりがあるような層を転職の「潜在層」と呼びます。
転職を急いでいない潜在層の人材に対しても、ダイレクトリクルーティングではアプローチすることが可能です。
採用コストの削減
ダイレクトリクルーティングでは、人材へのアプローチは自社ですべて行うため、従来の採用手法よりもコストを抑えることができます。
しかし、利用するダイレクトリクルーティングツールによっては成功報酬型である場合もあるので、コストの確認が必要です。
ミスマッチの防止
ダイレクトリクルーティングでは、自社の担当者がターゲットを絞り込んでアプローチしていきます。
社風や社内ニーズを理解したうえで優秀な人材を探すことができるので、企業と候補者のミスマッチを防ぐことができます。
デメリットとは
ダイレクトリクルーティングが企業にもたらすデメリットをピックアップしてご紹介します。
長期的な採用活動が必要
ダイレクトリクルーティングでは潜在層に働きかけることができる一方で、採用までに時間がかかってしまいます。
潜在層は転職活動を急ぐ必要がないため、企業は積極的な転職活動者以上に時間をかけたアプローチが必要です
担当者のスキル不足
ダイレクトリクルーティングを行う担当者の採用スキルは、ダイレクトリクルーティングの成功を左右します。
ダイレクトリクルーティングの採用ノウハウはどの企業も蓄積が少なく、手探り状態で導入している場合が多いため、採用担当者のスキルアップが必要となるでしょう。
おすすめのダイレクトリクルーティングツール
ダイレクトリクルーティングを行う場合、
- 自社だけで行う
- ダイレクトリクルーティングツールを利用する
ことが考えられます。
採用ノウハウが蓄積されていない企業では、自社にあったツールを利用することで、ダイレクトリクルーティングを運用していくことが導入の第一歩としておすすめでしょう。
新卒採用、中途採用向けのおすすめツールをご紹介します。
新卒採用向けツール
dodaキャンパス
新卒採用向けツールで、利用学生数は20万人以上を誇ります。
有名大学の学生はもちろんのこと、採用が難しいといわれている理系の学生も多く登録しており、学生の幅の広さが特徴です。
OfferBox(オファーボックス)
学生の間でも人気のダイレクトリクルーティングツールです。
文系の学生が全体の7割近く登録しており、学歴上位校の学生が多く登録していることも特徴です。
キミスカ
キミスカは10万人以上の学生が利用しており、企業は在籍大学や自己PR、開発経験、適性検査の結果など、さまざまな条件を設定し、学生を絞り込むことができます。
中途採用向けツール
キャリオク
オークション形式で候補者自身のキャリアシートを企業側が入札していくという、新しいシステムを導入した転職支援ツールです。
登録者の約5割が34歳以下であり、若くて優秀な人材を探したい企業におすすめのツールです。
ビズリーチ(BIZREACH)
ビズリーチの独自審査を通過した人材のみが登録できるため、優秀で即戦力となる人材との出会いに期待ができるツールです。
会員数は約123万人を誇り、会員には幹部経験者や管理職経験者なども登録しています。
リクナビNEXT
高い知名度を持つ転職サイト「リクナビNEXT」ですが、ダイレクトリクルーティングツールとしても利用することができます。
1,000万人を超える登録者数は国内最大級であり、多数の転職希望者にオファーを送ることが可能です。
求人掲載も行うことができるため、人材獲得にむけて効果が期待できるでしょう。
ダイレクトリクルーティングの導入のすすめ
これまでの採用方法とは異なるダイレクトリクルーティングは、デメリット以上にメリットが多いのが特徴です。
海外ではすでに主流となった採用手法ですが、日本でもSNSの広がりが手伝い、近年急速に広まっています。
今後はさらにダイレクトリクルーティングでの採用が増え、採用手法としてのダイレクトリクルーティングの地位は確立していくことでしょう。
人事担当の方はこの波に乗り遅れることがないよう、自社の採用方法の一つとして導入を検討し、自社にあったより良い活用方法を見出してみましょう。