採用コストを見直ししよう!コスト削減・最適コストで人材採用!
2022-09-29
大後 ひろ子
C-OLING代表 ブランディングコンサルタント
採用その他
採用コスト見直しのすすめ
「採用にどのくらいのコストをかければいいだろうか」
「コストを節約したいけれど、どこを削ればいいだろう」
「優秀な人材を採用するためには、コストがかかるのは仕方ないとはいえ…」
採用コストに悩まれている人事担当の方は多いのではないでしょうか。
そもそも採用コストはどのようにかけていくことが良いのでしょう。
こちらでは採用コストの概要や採用コストの平均値、採用コストが削減できる方法などを紹介していきます。
採用コストとは
採用コストとは、採用に関わる広告・宣伝媒体への掲載だけでなく、会社説明会や就職イベント費用、面接など会社の採用活動全体にかかる費用全般のことをいいます。
採用計画から、母集団形成、選考、面接、入社に至るまで、人材採用にかかるコストを正しく把握し、適切に管理することは、採用活動を成功に導くためにも重要なことです。
外部コスト
外部コストは、採用にかかる外注費と捉えるとわかりやすいでしょう。
例を挙げれば
- 求人媒体の掲載費用
- デジタルツールの利用費・設備費
- 人材紹介会社を通じて採用に成功した際の成果報酬金
- 自社の採用ツール制作費
- 求職者に支払う面接時の実費交通費
- 採用イベント開催時の飲食費
- 内定者を招いた懇親会などでの会場費や飲食費
- オンライン面接ツールの利用費
などが該当します。
外部コストを管理するためにはコストパフォーマンスを重視することが近道です。
さまざまな方法を比較し、効率的に効果が見いだせる方法を選択しましょう。
内部コスト
内部コストは、社内での採用業務にかかる費用のことを指します。
例を挙げれば、
- 採用担当者の人件費
- 社員(採用者の配属先の責任者や役員など)が面接に割く時間
- 企業セミナーや就職説明会に出席する社員の人件費・宿泊交通費
- リファラル採用における紹介社員への謝礼金
内部コストはお金の流れが見えにくいため、コストパフォーマンスをはかるには難しいという欠点があります。
このため、内部コストの削減は企業にとっての課題でもあります。
採用にかかる平均コスト
新卒採用、中途採用の雇用形態別に、一人あたりの採用コストを見てみると、
◆新卒採用単価
93.6万円(2019年度実施)
71.5万円(2018年度実施)
◆中途採用単価
103.3万円(2019年度実施)
83.0万円(2018年度実施)
と、2018年度からいずれも増加しています。
出典:株式会社リクルート 就職みらい研究所「就職白書2020」
採用コストは新卒採用以上に中途採用の単価が高くなっていますが、これは募集職種によって求める経験やスキルが異なり、マッチする人材を見つけるためにコストがかかることが理由でしょう。
採用コストの計算方法
採用コストの計算方法は、以下のような計算式で調べることができます。
採用コストの総額=外部コスト+内部コスト
しかし、採用コストが高いか安いかを評価するには、1人当たりの採用単価が必要になりますので、
1人当たりの採用単価=(外部コスト+内部コスト)÷採用人数
という計算式が成り立ちます。
自社の採用において、採用者1人に対しての採用コストは高かったのか低かったのか、平均コストと比較してみてはいかがでしょうか。
採用コストを削減する方法
採用コストを削減するためには、コストの見直しはもちろんのこと、採用市場の動向把握、さまざまな採用方法を知り、ノウハウを採用に生かすことことなどが重要です。
以下、採用コスト削減に役立つ有効な手段を挙げましたので、ぜひ実践してみてください。
内部コストを抑える
採用活動は長期化するほど人件費がかかるため、採用プロセスをいかにスピーディーに行うかがカギになります。
たとえば、オンライン面接などを活用して面接スケジュールを短縮するのも一つの手段でしょう。
そのほか、無駄な作業工程はないかなど、業務の効率を見直すことでコスト削減につながるでしょう。
外部コストを抑える
自社の求める人材を獲得するためにコストパフォーマンスに優れたサービスを選択することがコスト削減の最大ポイントです。
安ければ良いわけでもなく、高いから駄目なわけでもありません。
1人当たりの採用コストを考えた場合に、結果としてコストを抑えることができれば良いのです。
サービスごとの特性を理解し、自社にとって有益なサービスを利用することで、無駄な外部コストの削減、最適化を図りましょう。
ミスマッチを防ぐ
ミスマッチを防止するには会社が求める人材像を明確にし、候補者に入社後のギャップを持たせないことが必要です。
そのためにも、採用サイトや企業ホームページの情報を充実させたり、業務の流れ、福利厚生、研修制度などもオープンにしたりし、候補者が自社に対して誤ったイメージや情報を持たないようにしましょう。
ミスマッチは「早期退職」に直結します。
早期に退職されるとそれまでに費やした採用コストが無駄になりますので、ミスマッチを防ぐことがコスト削減に役立つのです。
ソーシャルリクルーティングの活用
SNSを活用した採用方法です。
特に若年層の採用に効果を発揮し、企業が求めるターゲット人材との距離を縮めることができるでしょう。
ダイレクトリクルーティングの活用
中途採用の即戦力人材が欲しい場合、「攻め」の採用として効率的な方法です。
企業がダイレクトに候補者へアピールするため、自社にマッチした人材を短期間で探すことができます。
オウンドメディアリクルーティングの活用
オウンドメディアリクルーティングは、自社で運営しているホームページやブログなどのメディアを活用した採用のことです。
オウンドメディアを通すことにより、企業理念、社風などの情報を自由に発信できます。
そのため、自社の価値観に共感する人材の採用確率が上がるでしょう。
リファラル採用の活用
リファラル採用が成功すると、紹介した社員には企業側が報酬として、数万円~数十万円を贈呈する場合が少なくありません。
しかし、代行サービス会社の紹介料などに比べれば圧倒的に安い金額で済みますので、採用コストを抑えるのにおすすめなのです。
助成金の活用
昨今では企業に対して助成金や補助金の制度も増えました。
申請の対象や申請条件は国、都道府県、エリア、業種によってもさまざまですが、申請できるものは有効活用すべきでしょう。
最適な採用コストで人材を獲得!
人材不足が深刻化している中、採用コストは今後も上昇を続けることでしょう。
採用コストを削減するためにも、自社の採用体制や採用コストの見直しを行い、自社に最適な採用コストで戦略的に人材を採用していきましょう。