人手不足のITエンジニアを中途採用で獲得するためのポイント!

2022-10-07

大後 ひろ子

C-OLING代表 ブランディングコンサルタント

採用中途採用

ITエンジニアとは 

「ITエンジニア」とは「Information Technology(情報技術)」の技術者を指す職業の総称です。

人事担当の方は、「ITエンジニア」の求人募集と聞いて、どの職種を思い浮かべますか?
「システムエンジニア」、「プログラマー」という職種はよく聞きますが、それ以外はいかがでしょう。

仮に職種名がわかっても、業務内容や必要スキルなどの違いはあまり詳しくない方も多いのではないでしょうか。

ITエンジニアの人材不足が起きている中、ITエンジニアの採用は人事担当の方にとっても重要な課題であるに違いありません。
ITエンジニアの採用を成功させるためにも、ITエンジニアの種類や採用のためのポイントをご紹介しましょう。

ITエンジニアの種類

ITエンジニアといっても実にさまざまな職種があり、その仕事内容もスキルも多種多様です。
そこで代表的なITエンジニアの職種と仕事内容について紹介しましょう。

システムエンジニア

コンピューターシステムの開発において、提案、設計、開発からテストまで一貫して携わるエンジニアです。
企業によってはオールラウンダーであることが求められるケースもあり、ITエンジニアの中でも特に需要が高い人気職種です。

プロジェクトマネージャー(PM)

プロジェクトの全体管理や予算、人員管理など行います。「プロジェクトマネジメント」「PM」とも呼ばれます。
エンジニアとしての専門的な知識と高い経験が必要な仕事です。
経験を積んだエンジニアのキャリアプランの1つでもあり、エンジニアチームをマネジメントする存在です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントはITを活用し、企業の課題解決のための提案を行う仕事です。
経営戦略に沿ってシステム開発の提案、システムの最適化を行うほか、プロジェクトの進捗管理や運用テストなど、関わる仕事内容は多岐にわたります。
システム開発全般の幅広い知識が必要となります。

ITアーキテクト

企業の経営戦略を考えたうえで、Webシステムの設計を担当します。
ITアーキテクトはアーキテクチャ設計などITに関する知識だけではなく、経営的な視点を備えた設計の専門家でもあります。
システム全体の枠組みを決め、長期的に運営しやすいシステムを設計するため、企業の経営も左右する重要な職種です。

ITスペシャリスト

システム管理、セキュリティ、データベース、アプリケーション共通基盤、ネットワーク、プラットフォームの6つの専門分野において高い知識を持ち、サーバやネットワーク、データベースの構成を考え、構築する仕事です。

ITエンジニアの中途採用が成功するポイント

ITエンジニアが人手不足とはいうものの、どの企業も知識のある優秀な人材を求めています。
では、優秀なITエンジニアを採用するために、企業はどのような点を注意すれば良いのでしょうか?

仕事内容の明示

ITエンジニアは技術職であることからも、自身の技術力について意識が高い方が多いです。
そのため求人内容においては、技術力の向上が望めるかどうか、自分の技術を活かしてどのぐらい活躍できるかどうかも重視しています。

求人には仕事内容をできる限り具体的に明記し、ミスマッチが起きないように応募者本人が判断できるようにしましょう。

キャリアパス・スキルアップの明確化

ITエンジニアが長く仕事を続けていくには、スキルアップし続けることが必須であり、スキルアップの一つとして転職活動を行うITエンジニアも少なくありません。
また、ITエンジニアは業務の多様化も手伝って、キャリアパスも多岐に渡るようになりました。
そのためITエンジニア求人の際には自社の仕事内容がいかに魅力的で、その業務を行うことでどのようなスキルアップが叶い、どのようなキャリアパスが描けるかを伝えることが大切でしょう。

 ITエンジニアの母集団形成

ITエンジニアは人手不足なうえ、スキルや経験値のレベルによっては希少性が高まる職種です。
そのため母集団を形成するためには、ITエンジニアが集まりやすい媒体を利用して募集をかける必要があります。

各企業がITエンジニアを確保した媒体をリサーチしてみると、

など
求職者の中でもITエンジニアにターゲットを絞った媒体が効果的のようです。
ITエンジニア採用が急遽の場合は、人材紹介サービスを利用するのも良いでしょう。

入社意向を高める選考と、内定後のフォロー体制

ITエンジニアは複数の企業と並行して就職活動を行っている可能性が高く、優秀な人材であればあるほど、複数の内定をもらう可能性もあるでしょう。
選考の段階から自社への入社意欲を高めるためにも、現場の責任者を採用担当のメンバーに加えたり、面接官として面接に同席させたりするなど、応募者が業務についてのすり合わせや具体的な話ができる環境を整えることで、入社への意欲を落とすことなく、選考を進めていくことができます。
また、内定後もコンスタントに連絡を取り、入社までの質問や相談にも対応できるようにフォロー体制を整えることも大切です。

経験者にとらわれすぎない

中途採用となると、どうしても経験値として職歴などを重視してしまいがちです。
しかし、ITエンジニアの場合は未経験から仕事に就き、業務を実践する中でスキルアップしていくケースも多く、経験が浅いながらもスキルを磨くために熱心な応募者も少なくはありません。
また、昨今では学生時代から高度なスキルを習得している若手も多く、社会経験が少ないがためにスキル不足だと考えてしまうのは早計な場合もあります。
応募者のスキルと経験のバランスをどうとらえるか、自社の判断ポイントも事前に擦り合わせておくべきでしょう。

中途採用でITエンジニアを確保するために

現在では高度な専門知識やスキルを備えたITエンジニアの活躍は著しく、中途採用市場ではスキル、経験共に高い人材が求められています。
ITエンジニアは今後も社会で必要とされる引く手あまたの職業であるといっても過言ではないでしょう。
そのような人材を求めるうえで、企業はさまざまな準備をしなくてはなりません。
ITエンジニアの採用を成功させるためにも、ITエンジニアへの理解と働きやすい環境作りをし、ポイントを押さえた採用活動を行いましょう。
 

WRITER

麻生さきこ

ライター

キャリアアドバイザーとして求職者のカウンセリングや面接対策、就職セミナーなどに携わり、求職者と企業の双方の立場から就職支援、採用支援を行った経験あり。 個人事業主として開業後は、人材分野のほか、学習・教育分野、医療分野、サブカルチャー関連など幅広いジャンルでの執筆活動、インタビュー取材を多数行う。WEB媒体はもとより、広告、新聞、雑誌など紙面での記事執筆経験あり。硬軟使い分けたコラム、エッセイも得意。