オンラインでできるチームビルディング6選。テレワークでも組織を強化!
2022-09-30
大後 ひろ子
C-OLING代表 ブランディングコンサルタント
組織組織開発
これからの企業経営において、これからの社員の採用にリモートで働く人材の導入も選択肢の一つに入れることは重要です。うまく導入できれば、優秀な人材を雇いながら、交通費やオフィスなどの固定費を削減し、経営を拡大していくことが可能です。しかし、より良い成果を出すためには組織の力を強めなければいけません。しかし対面よりオンラインでのチームビルディングに悩む組織はとても多いようです。
変化の激しい現代において、早期戦力化できるチームを作ることが重要です。
チームビルディングの基礎知識
そもそもチームビルディングとはなんでしょうか?ここで一度、チームビルディングの正しい意味について解説します。
チームビルディングの意味
チームビルディングの目的は、ただ仲が良くなる事ではありません。チームビルディングとは、目的達成できる強い組織を構築していくための取り組みです。メンバーそれぞれが個々の持つ能力で課題に主体的に取り組むことで相乗効果を生み出し、最高のパフォーマンスでチームの目標達成を目指す事です。
オンラインチームビルディングの重要性
変化の激しい現代において、早期戦力化できるチームを作ることが重要です。
会社内の人間関係は、仕事外の余談や他愛もない共通の話題から形成される部分が大きいのです。しかし、オンラインでの業務では接触時間が少ないため人間関係を形成することが難しいのです。
オンラインチームビルディングが注目される理由
コロナ以降、日本でもテレワークの導入が急速に進みました。しかし、オンラインでのテレワークを導入してから、様々な課題が浮上しています。 KDDI株式会社「緊急事態宣言下でのテレワーク勤務の課題・工夫についての調査」によると、約9割がテレワークのメリットとして「通勤時間をなくすことができる」を実感している反面、テレワークのデメリットとして「同僚との何気ないコミュニケーションがとりづらい」が46.8%と半数近くが回答しています。
テレワークによるコミュニケーション不足
対面で仕事をしていると、ちょっとした立ち話や、少し離れた相手の話も耳にすることができるので、自ずと情報交換をする機会が多いのですが、オンライン上でのチャットやメールなどのビジネスメールのシンプルな活字のやりとりだけでは、相手の感情まで汲み取ることができず、孤独を感じてしまう社員も多いのです。
社内イベントの中止や変容
コロナ以降、感染防止のために飲み会やイベントなどの縮小や中止が行われてきました。その中で生活変容もおき、そもそも社内イベントに参加をしたくない一定層の存在がより明確になりました。その結果、元々社内イベントに参加していた層にも、消極的な風潮が高まっています。
働き方のダイバーシティ化層
リモートワークの普及により企業としては遠方の優秀な人材や、子育て中の主婦といった多様な人材を確保することが可能になりました。しかしこれらの社員に対して懇親の意を込めて対面で一堂に集めようとすることは、距離的・時間的の面から見て調整が困難です。
オンラインチームビルディングのメリット
今までのチームビルディングの取り組みは、社内の会議室などで行われることが一般的でした。
しかし、テレワークの一般化によってビデオ会議ツールを用いたオンラインでのチームビルディング研修を導入する企業が増えてきています。
では、どのような効果があるのか解説していきましょう。
コミュニケーションの活性化
企業によっては部署や支店が多く、全体の交流を図ることが難しいケースもあります。しかしオンラインでのチームビルディングでは全国各地の社員と親交を持つことが可能です。その結果、業務連携が高まり、生産性向上も期待することができるのです。
多様な参加者が発言しやすい場ができる
オンラインでのチームビルディングアクティビティでは年齢や役職に関係なく、発言しやすい場を作ることが可能です。自宅や出張先のホテルといったリラックスできる環境から、ゲーム感覚で参加することで対面でのかしこまった感覚よりも打ち解けやすい状況を作ることが可能なのです。
誰でもどこからでも参加可能
オンラインチームビルディングなら、家庭がある人も参加が可能です。子どもがいて参加ができない社員でも、対面イベントなら参加しやすくなります。そのため今まで時短勤務で接触の少なかった社員同士もコミュニケーションの活性化を図ることもできます。
コスト削減ができる
オンラインチームビルディングでは、メンバーの移動費・会場費・宿泊費などがかかりません。実施のしやすさに加えコスト削減の面からも、オンラインでチームビルディングに取り組むことのメリットは大きいと言えるでしょう。
オンラインでできるチームビルディングアクティビティ
オンラインでのチームビルディングは、「場の空気感」を肌で感じることが難しいため、対面の時より参加者が気軽に参加できる雰囲気づくりをすることが重要です。
今回はオンラインでもできるチームビルディング向けのゲームを5つ紹介します。
1. 条件プレゼン
条件プレゼンとは、あらかじめ与えられたキーワードを使って、チームでプレゼンテーションを行うアクティビティです。 最終的に最も面白い内容のチームが優勝となります。時間内でプレゼンテーションを作成しなければならないため、メンバーがそれぞれの役割を把握して行動することが重要です。 Web会議システムで画面共有や共同編集ができるツールなどを使いながら、チームで柔軟で革新的なアイデアを形にしていきます。
得られる効果
- 柔軟な発想を発言できる安心感
- 世代や部門を超えた意見交換
- 良い意味でのライバル意識
2. 陽口(ひなたぐち)
陽口とは、「陰口」の反対に相手のいない場で相手を称賛・承認するアクティビティです。最初に陽口を言われる人を決め、その人はカメラをオフ、自分の音声をミュートにします。他のメンバーは、約5分でその人の業務での頑張りや尊敬するポイントを話し合います。話し出すときは「ここだけの話だけど…」などと話し始めるとよいでしょう。一人が終わったら次のメンバーの陽口を言い合います。全員終わったら、感想や印象に残った点について話します。
得られる効果
- 自己肯定感が高まる。
- メンバーの頑張っている一面が知れる。
- メンバーに関心を持つことができる。
3. 家宅捜索ゲーム
家宅捜索ゲームとは、家にあるものを使ってお題のクリアを目指すアクティビティです。 チーム対抗で、ファシリテーターによって用意された「赤の持ち物」「4文字の食べ物」などのお題に対して、参加者はお題に合うものを自宅で探します。 より多くの条件を満たせたチームが勝ちです。
得られる効果
- ゲーム感覚から生まれる対抗心でチームへの帰属意識が生まれる。
- チームメンバーのプライベートな一面を知ることができる。
- 今後の業務でも共通の会話の糸口が生まれる。
4. ジェスチャーゲーム
ファシリテーターから出されるお題に対し、チームメンバーの1人がジェスチャーで示します。 他のメンバーは回答者となって答えを当てていきます。 1回数分?5分程度の制限時間で、メンバー全員がジェスチャー担当になるまで続けます。
得られる効果
- 相手の意図を汲み取る習慣のきっかけになる。
- 自分の考えを相手に伝えたい気持ちが高まる。
- メンバー間でお題に対する表現の仕方の違いを知る事ができる。
5. 人狼ゲーム
チームメンバーのうち1人を人狼、それ以外を村人と配役を分けて、誰が人狼かを当てていくアクティビティです。 メンバー内で会話を行って制限時間終了後に1人省いていきます。人狼役は村人役になりすまして自分以外の村人役を人狼に仕立て上げながらバレないように村人のふりを続けます。それを繰り返しながら村人役と人狼役どちらが残るかを競います。
得られる効果
- 程よい緊張感を得られる。
- 心理戦による達成感を得られる。
- チームメンバーの話し方や思考のクセを知ることができる。
6. 2 つの真実、1 つのうそ
グループ全員に、自分について2つの真実と1つのうそを考え、プレゼンしてもらいます。3つの話題のうち、どれがうそかを他のメンバーがグループで投票を行うアクティビティです。
得られる効果
- メンバーの意外な一面を知ることができる。
- プレゼン能力を磨くきっかけになる。
- グループで協議を楽しむ習慣がつく。
まとめ
リモートワークの導入は、従業員にとって多様な働き方を認めることができ、企業にとっては優秀な人材を獲得することができます。しかし、リモートワークの導入によって社員のコミュニケーションに課題が浮上している企業も増え始めています。
オンラインチームビルディングは、社員感のコミュニケーションを活性化することで、情報共有がスムーズになり目的達成できる強い組織を構築していく取り組みです。これからのチームの即戦力化に向けて積極的にオンラインチームビルディングに取り組んでみましょう。
WRITER
大後 裕子
C-OLING代表
生活用品メーカーで10年間企画職に従事し、企画立ち上げから海外工場との商談、販促まで商品開発のゼロから一貫して行い、多くの商品をブランディングし、リリース。 8年販売され続けるヒット商品を始め、開発商品点数累計約1,200点、約1,700店舗へ導入。ブランディングを主軸とした、経営コンサルティング、 社内教育の3つの事業を通して、多くの人の生活に豊かさを提供ができる企業を社会に増やしたいと考えています。