理想の会社|中小企業の経営者から学ぶ組織づくりと仕事術

採用ブランディングがもたらすメリット・デメリット、導入のポイントは?

2022-11-24

大後 ひろ子

C-OLING代表 ブランディングコンサルタント

採用その他

採用ブランディングとは

採用活動において、自社の魅力や強みの発信力に不足を感じている担当者の方はいらっしゃいませんか?

そのような方にお伝えしたいのが、自社の魅力を伝える手法の一つとして関心を集めている「採用ブランディング」という手法です。
「採用ブランディング」は、マーケティング用語である「ブランディング戦略」を採用活動においても活用しようとしたもので、一言でいえば、情報発信により自社のファンを増やす手法だといえるでしょう。

こちらのページでは、採用ブランディングのメリット、デメリットや運用のためのポイントをご紹介していきます。

採用ブランディングのメリットとデメリット

さっそく、採用ブランディングのメリットとデメリットを見ていきましょう。 

採用ブランディングのメリット

企業認知度の向上

採用ブランディングを行うことで自社の情報が多くの方々に触れられ、企業の認知度が上がります。
認知度の低さにお悩みだった中小企業やベンチャー企業にとっても、自社の認知度が上がることで、さまざまなチャンスが生まれることでしょう。

応募者の増加

採用ブランディングの結果、企業認知度が上がれば必然的により多くの応募者を募ることができ、採用活動において今まで以上に大きな母集団を形成することが見こめることでしょう。

応募者の質の向上

採用ブランディングで自社の情報を広げることができれば、応募者の質を高める可能性もあります。
自社の情報の一環で求める人材についても広く伝えられれば、求職者も条件が自分にマッチしているかどうかを判断・検討できます。

人材ミスマッチの解消

採用ブランディングによって、企業理解の深まった応募者が増えれば、自社の採用ニーズに合った選考をスムーズに行うことができます。
応募や選考の初期段階から高いマッチング率で採用活動を進めることができるでしょう。

採用コストの削減

採用ブランディングに地道に取り組むことで企業認知度が向上すれば、SNSや口コミなどでも話題に上がりやすく、求人情報なども広げることができます。
求人広告媒体にかけるコストも減らせる可能性があるのです。

また、ミスマッチが解消され、質の高い採用活動を行うことができれば、内定辞退なども回避でき、採用活動におけるコストもさらに削減できるでしょう。

他企業との差別化

採用ブランディングによって自社の情報を発信することで、他社との違いも情報の受け手に伝えることができます。
採用活動の際には自社の特徴や独自性なども他企業との差別化を後押しすることでしょう。

採用ブランディングのデメリット

全社員の協力体制

採用ブランディングでは自社の情報を発信するため、全社員で内容を共有しなくてはなりません。
発信した内容と現場にギャップがあっては、応募者を集めることができても、採用のミスマッチにもつながりかねません。

長期的な取り組み

採用ブランディングは結果が出るまで時間が必要です。
自社の情報が浸透し、応募を促進させる効果や採用活動の結果が出るまで、採用ブランディングが成功したか、自社での運用手法が確立できたかどうかは、判断できないでしょう。

情報発信に手間がかかる

採用ブランディングの要は自社の情報発信ですが、どの媒体を利用して発信するにも、継続的な情報発信が必要です。
また、発信する内容も自社のイメージアップにつながる内容にしなくてはなりません。
情報内容の構成、効果的な発信媒体など、発信のために行わなくてはならない工程もあることを忘れてはならないでしょう。

採用ブランディングを運用するためのポイント

次に、採用ブランディングを運用するために必要なポイントを挙げ、解説していきます。

自社の採用ニーズ

自社がどのような人材を欲しがっているのか、ターゲットとなる人物像を明確にしましょう。
新卒採用では母集団の形成に関心が行きがちで、ターゲットの人物像が曖昧なまま、ただ応募者を増やすことになりがちです。
しかし、自社の求める人材から離れたタイプの人材も母集団に入ったところで、結果としてミスマッチが起こり、採用には結びつかないでしょう。
人物像が明確になることで、発信する情報も定まってきます。
自社の求める要件で質の高い人材を集めるためには、この情報発信の内容でどれだけターゲットに訴求できるかがポイントです。

発信内容の選定

採用ニーズのもと、ターゲット像を明確にした後は、ターゲットに「何を伝えたいのか」を決めましょう。
ポイントはターゲットに

というような点から考えるとわかりやすいかもしれません。
ここでの目的は、発信した情報からターゲット人材像により近い人材からの応募を促すことです。
そのため、発信する内容には一貫性をもたせ、万人向けのものであることよりも、ターゲットに響く内容であることを重視しましょう。

発信方法の選定

発信内容が定まったら、次は情報を発信する媒体を決めましょう。
発信媒体は採用ブランディングの成功を左右するため、

を選びましょう。
SNSなどのネット媒体も手軽なうえ、昨今では多くの人の目に触れるメリットがありますが、うまく使いこなせなければ「炎上する」という可能性もありますし、途中で情報が滞ったり、更新できなくなったりすると、自社のファンとなっていた応募者が離れてしまう場合もあります。
ポイントとしては媒体を選んで満足するだけではなく、「自社の魅力を継続的により伝えやすく、継続して発信しやすいもの」が良いでしょう。

理想的な手法「採用ブランディング」
 

 

採用ブランディングのメリットは多数あります。
採用ブランディングの運用を開始し、軌道に乗るまでには時間も手間もかかるでしょうが、「自社の認知度を上げての採用活動」という点から考えれば、理想的な手法です。
この機会に、採用ブランディングの導入、運用を検討してみてはいかがでしょうか。
 

WRITER

麻生さきこ

ライター

キャリアアドバイザーとして求職者のカウンセリングや面接対策、就職セミナーなどに携わり、求職者と企業の双方の立場から就職支援、採用支援を行った経験あり。 個人事業主として開業後は、人材分野のほか、学習・教育分野、医療分野、サブカルチャー関連など幅広いジャンルでの執筆活動、インタビュー取材を多数行う。WEB媒体はもとより、広告、新聞、雑誌など紙面での記事執筆経験あり。硬軟使い分けたコラム、エッセイも得意。