理想の会社|中小企業の経営者から学ぶ組織づくりと仕事術

株式会社アイスタンダード

INTERVIEW

代表者名

河﨑雄太

所在地

東京都品川区西五反田2-19-12 VENTURE MAFIA 3F

設立年

2013年

事業内容

  • IT業
  • Webサービス・アプリ運営
  • システム受託開発

IoT・Web・ネイティブアプリの受託開発と自社サービスを展開するアイスタンダード。充実の開発環境と高いスキルを備えたエンジニアたちを武器に、全てのサービスを内製化しているという。IT業界の可能性を見出し、この世界に飛び込んだのは「自分に関わる人を幸せにしたい」と語る河﨑氏。エージェント業からスタートした会社が優秀な人材に恵まれ、確かな実績を積んで選ばれる会社になるまでの成長ストーリーを語ってもらった。

INTERVIEW

株式会社アイスタンダード代表取締役河﨑雄太

私たちの「会社」BUSINESS

IT業界のさらなる可能性を追求。確かな実績をもとに“選ばれる会社”に

会社の事業内容や設立までの経緯、この分野を選んだ理由をお聞かせください。

僕たちの会社はシステムの受託開発やフリーのITエンジニアの支援などを中心に事業を展開しています。根底にあるのは「自分に関わる人を幸せにしたい」という思いで、それを実現するための手段がITだったという感じです。 僕は大阪出身で、東京支社勤務の募集していた会社に入社して東京へとやって来ました。その頃はまだ超がつくほどアナログな人間でしたけれど、営業としての売上はきっちりと作ることができ、自分としては大きな自信になりました。そうして一区切りついた頃にITを勉強したいと考えるようになり、将来的な独立に向けてシステム関連会社で働き始めたのです。当時はまだ若かったですし、トレンド感のあるITに携わることができれば「ハクがつくかな」くらいの感覚だったように思います(笑)。 まだ若い社長のもとで5年ほど経験を積んだ後、独立して新たなスタートを切ったのは2014年でした。最初はシステムエンジニアの派遣をメインにしたエージェント業から始めて、翌年からは社員の採用もスタートしました。会社を立ち上げたことで自分の思うように好きなことができて心が豊かになった反面、自分の給料も出ない状況がしばらく続きましたけれど(笑)。僕に関わることになった社員や仕事をくださるお客様に対して「精神面も金銭面も豊かにしたい」と仕事に取り組み、2021年からは新卒採用を行うまでに成長しました。

この仕事や業界の魅力、やりがいをお聞かせください。

僕がITの世界に入ったのは「これから来るトレンドはこの業界だろう」と察知したからです。トレンド感があるというか、これから伸びて行きそうなオーラといいますか、ITの世界が何だかキラキラと輝いて見えたんですね(笑)。自由な発想を武器に、ルールに縛られずに仕事ができるという点もこの業界ならではのことだと思います。 実際に僕たちの会社ではみんな、ほとんどストレスなく仕事ができているのではないでしょうか。人間関係のストレスもなければ、通勤にまつわるストレスもない。成果さえきちんと上げてくれれば、家族と過ごす時間を大切にしたり、自分の趣味に没頭してもらったりしてOKですから。一つの仕事に対して、自分に合ったアプローチ方法を選択できることこそ、この仕事の魅力といえるでしょう。

会社の強みや主力商品の魅力をお聞かせください。

僕たちの会社の主力サービスといえるのが登録者5,000人以上のフリーランスと企業様とのマッチングサイト『アットエンジニア』です。ITエンジニアに特化したサイトであること、多数の高額案件をご用意していることにより、たくさんの方からご支持をいただいています。 そしてもう一つ、お客様のご要望に応じたシステム作りに取り組む受託開発では、当社の社員が企業様のエンジニアとなってオリジナルのシステムをゼロから立ち上げます。多くの企業様は自社に合ったシステムを作りたくても、相談できる相手がなかなかいない……とお困りのことが少なくありません。そうした場合も当社は企業様と共に“同じチーム”として仕事をしますから、競業他社さんと比べても安心感がまったく違うと思います。お客様のわがままなオーダーもきっちりと反映して納品すると皆さんとても喜んでくださって、僕たちの会社は確かな実績があるからこそ選ばれるのだと感じます。

経営者の心に残ったエピソードEPISODE

お客様からの評価は社員たちのもの。だから“結果”ではなく“人”をほめる

今まで会社を経営してきた中で、一番心に残っているエピソードをお聞かせください。

これは過去にあった一つの案件というわけではなく、僕がいつも感じていることなのですが……。自分たちの仕事が評価されて、お客様から「あなたの会社にお願いしてよかった」と言っていただけることが何よりもうれしいことだと思っています。僕たちの仕事は何かを作って終わりではなく、自分たちの仕事がどのように生かされているのか、どんなふうに役に立っているのかまで確かめる必要があると思うんです。お客様が喜んでくださっている様子を見ることができれば僕たちは満足ですし、きっと社員たちも心が豊かになっていくでしょう。 技術的に優れた会社がたくさんある中で、選ばれる会社になれるかどうかの決め手はやはり“人”ではないでしょうか。お客様から「君にお願いしたい」「君にお願いしてよかった」と言っていただけるような人材を育てていくことが大事なのだと思います。ですから僕は仕事の結果を評価するのではなく、仕事をお願いする段階で彼らに評価を伝えるようにしています。仕事が終わってから「よくやった」とほめられるより、「君だからお願いしたいんだ」と言われたほうが僕もうれしいですからね。最初から相手をほめるのは日頃からよく観察している証拠ですし、きっと社員のモチベーションアップにもつながると思います。

私たちの「ビジョン」VISION

子どもたちに明るい未来を、お客様には満足を。いつか世の中を“幸せ”で満たしたい

あなたの会社の仕事で、どのような社会を実現していきたいですか?

僕たちの会社の事業は「世の中が幸せになればいい」との思いからスタートしました。世の中を幸せにするというのは少々漠然とした感じがしますけれど、まずはこれからの日本を担う子どもたちが明るい未来をイメージできるように、キラキラした世界を見せてあげたいなと思っています。まだ個人的な取り組みですが、子ども食堂に寄付をしたり、犬や猫の保護団体に寄付をしたり、少しずつでも世の中をよい方向に変えていかれたらと考えています。 一方で、会社としては何よりもお客様に喜んでいただくことを一番に考えたいと思います。世の中を幸せにするまでは及ばないかもしれませんが、まずは自分たちを選んでくださったお客様に「よかった」と喜んでいただくことが大事ですから。社会的にも影響力のある企業様に選んでいただき、お客様の役に立ち、それが結果として世の中を幸せにすることにつながったらうれしいですね。そのためにもスタッフ一人ひとりがスキルの向上に努めなければならないと思っています。

私たちの「SDGs」SDGs

“理想の会社の姿”を明示しつつ、個々の成長をサポートしていく

SDGsの取り組みについてお聞かせください。

僕たちの会社では、成果物さえきちんと完成させてくれれば後は自由といいますか、社員を規則でがんじがらめにすることはまったくありません。勤務地も勤務時間も個々の裁量に任せていますし、性差別やハラスメント行為などが発生する環境ではないことも確かです。もちろん、ハラスメント行為を予防するための社員研修会なども積極的に行っています。 少し前まで僕は、社員一人ひとりの成長があってはじめて会社が成長できると考えていました。社員がレベルアップすれば会社の業績も社会的地位もアップして、世の中に貢献できるだろうと思っていたのです。しかし最近はこの考えを改めて、 “理想の会社の姿”をはっきりと示すようにしました。きっと社員たちも「こうなりたい」という目標があったほうがきちんと準備をし、スタートを切ることができるでしょう。誰かがワクワクした気持ちで働く姿は周囲にもよい影響を与えますから、そんな“明るいバトン”がつながっていくような仕組みを作りたいなと思います。

私たちの「チーム作り」TEAM

創造力と人間力を備えた“自立した個人”として、一つひとつの目標をクリアしてほしい

社員の成長をサポートする取り組み、能力を引き出すために工夫していることをお聞かせください。

以前は社員の成長につながることを期待して、自分が読んでよかった本を彼らにすすめることがありました。とはいえ、この方法ではなかなか“本を読む”というアクションにつながらないため、最近は “研修”という形を取って必要な知識を身につけてもらうようにしています。 また若い社員たちにはよく「自分よりも1つ上、2つ上のレイヤー(年齢層)の人と付き合いなさい」と話しています。たとえば20歳代の社員が上の世代の方から“30歳のときの失敗談”を聞くことができれば、自分に足りないものに気付いて、失敗を回避するための準備ができるかもしれません。人を知り、社会を知ることは、テクニカルなことを身につけるよりも大きな意味を持つものです。彼らにはいろいろなことを貪欲に学んでもらいたいですし、一人ひとりが自立した個人として行動できるようになってほしいと思います。

もしも自分自身が会社の社員だったら、会社に期待することは何ですか?

もしも自分が一社員として働いていたら、会社が進むべき方向性を具体的に示してほしいと思います。いわゆる“VISION”とされるものは崇高すぎるというか、漠然としていてイメージしにくい感じがありますよね。ですからもし会社のVISIONが「世界を幸せにする」ことならば、そのためにまず何をするのか……? 2~3年以内に実現可能な内容に落とし込んで提示してほしいと思うのです。最終的には世界を幸せにするにしても、まずは「○○のために頑張ろう」と前向きに取り組めるような、明確な目標や動機づけが必要だと思います。 僕たちの会社はお客様が全てといいますか、お客様がいなかったら僕たちの仕事は成立しないでしょう。とはいえお客様が満足すればそれでよいわけではなく、その案件を担当した社員も、会社全体もハッピーにならなければ意味がないと思っています。まずはお客様に喜んでいただける仕事をして、それが全体に波及していくような……、会社のトップにはそうした“よいスパイラル”が回っていく仕組みを考えてほしいと思います。

最後に、社員に向けた感謝の言葉や社外に向けたメッセージをお願いします。

社員たちには感謝の気持ちでいっぱいですし、いつも「ありがとう」と声をかけるようにしています。彼らにも常々「すみません」よりも「ありがとう」を使うようにと話していて、「ありがとう」という言葉を発することは、もうクセみたいなものですね(笑)。 と言っても社員たちはきっと、僕よりもお客様からいただく感謝の言葉のほうがうれしいと思うでしょう。第三者の証言のほうが信ぴょう性も高くなりますし、人伝えに聞いたことのほうが喜びも増すものですから。そうした意味では、僕がお客様からよく言われる「河崎さんはともかく、とにかく社員さんが素晴らしい」という言葉こそ、彼らにとっては何よりのご褒美といえるかもしれません。僕自身この言葉を聞くたびに社員たちを誇らしく思いますし、僕たちの会社は“人”と“実績”で選ばれているのだと実感しています。 ※上記記事は2022年10月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

株式会社アイスタンダード代表取締役河﨑雄太

出身地
大阪府
趣味・特技
旅行、スポーツ観戦、ゴルフ、お酒
好きな本
ドラッカー氏著、稲盛和夫氏著、FACTFULNESS、入社1年目の教科書、他小説全般
好きな映画
『万引き家族』『ベイビー・ブローカー』など是枝裕和監督作品、『ミッドナイトスワン』
座右の銘
人生二度なし
好きなアーティスト
サルバード・ダリ、バスキア、オアシス、ブルーノマーズ、野田洋次郎
好きな観光地
ハワイ、スペイン、沖縄、海